最近の自転車事情(個人的な)
平日のこの時間に更新することはほとんどないのですが、今は有給休暇消化中で絶賛余暇満喫しているテロメアですこんにちは。下のエントリにも少し書きましたが、先日当ブログを見直して記事の削除、修正を行ったわけなんですが。
自分の書いた文章とはいえ、なんだか恥ずかしいものですね。録音した自分の声を聞いて自分じゃないみたいだと思うのと似た現象なのかもしれません。しかし、声は数年でそう変わりませんが、文章はそのとき影響を受けていたもの、価値観によって文体まで変わってしまうことも多々あり、それが穴があったら入りたい、なかったら作ってでも入りたいと思わせる効果を増長していると推察します。
変な汗を一人かきながらフゴフゴとPCに向かうおっさんがそうこうしながら過去の記事を読んでいますと、数年前はかなり自転車のことを書いていることに気づかされました。
いや、今でも自転車には乗っていますし、またいつか書きますが現在移動手段が自転車と己の脚のみとなっていますので、走行距離も乗る機会も圧倒的に増えています。
順を追って書いていきます。当方、暇に任せて書き綴っていきますので、かなりの長文になるかと思われます。貴重な時間を無駄にしたくない方はタブを閉じてください。そうでない方はこのまま5分間お待ちください。
(5分後)
まだ残っているということは、続きを読む覚悟ができていると判断して先に進むことにします。
ていうかこの手法、ビデオなどの音声や映像じゃないと役に立たないようです。きっと誰も5分待ったりはしなかったでしょうし。スクロールさせずに次の文章が見えていたでしょうし。
まだ原付バイクがあった去年の夏ごろ、そのときにはまだビアンキLupoがあったのですが(後述します)ヘルニアのためサイズの合わないそちらにはほとんど乗らなくなっていたため、比較的安価な小径車を探して購入しました。いわゆるミニベロというやつです。
それがこちらです。
MERIDA PAVEA1(パヴェア1
こちらです、などと注釈つけずともトップの写真に載っているわけですが。
比較的マイナーな、ともするとなにそれどこのメーカ?と聞かれがちな会社ですが、マウンテンバイクの世界ではかなり名前の通った企業です。ちなみに本社は台湾ですが、世界第二位の生産量を誇るメーカでもあります。日本ではシティサイクルでおなじみのMIYATAが扱っています。
そのメリダが唯一扱っている小径車がこのパヴェアです。3つのグレードがありそれぞれ1 2 3 とカウントアップするごとに高級になっていきます。もっともついているパーツが違うだけで、フレームは同じものを使用しているようです。
自転車自体は全く悪いものではありません。近所をのんびり走るぶんには小回りも利きますし7段変速のシマノ製シフターはグリップをぐいとひねるだけでギアチェンジできます。なによりもその色が気に入りました。
パヴェア1は3グレード中、一番廉価モデルですが、この色が設定されていたのがこれしかなかったのでいやおうなく決めたという経緯もあり、その他の機能には目をつぶることにしています。価格はPS3(320GB)にトルネを加えたサービスパックよりも安いです。
ただ、失敗したのは買ったお店。確かに現品限りで安かったのは確かなのですが、通販で自転車を買うのはもうこれっきりにしよう、と思わせるくらいひどい仕上がりでした。ボルトの締め付けは甘いところがあるかと思えば、フレームの塗装がはげるくらい締め付けている箇所もありました。ブレーキの調整も適当で、タイヤを回転させるとブレーキパッドにこすれていました。保証書に記された車体番号すら全く違うものでした。
それでも、ある程度整備できる知識は持っているので、何とか自分で調整しなおし、満足とまでは行かないものの、ちょっとそこまでのポタリングなら使える日常の脚として使用しています。
なお、paveaは2011モデルで生産を終了してしまい、今年からは1グレードのみでフロントキャリア、泥除け付のモデルになっています。(2013年、とうとうラインナップから消えてしまいました)
そして次がトップ写真左側のこちら。
GT カラコラム3.0 Sサイズ
GTはMTBに乗ったことのある方や興味のある方なら知らない人はいないであろうメーカですね。
従来のMTBはタイヤサイズ26インチが一般的でしたが、ここ数年人気になりつつあるのが29er(トゥナイナー)と呼ばれる29インチタイヤ採用モデルです。2012年モデルから各メーカも本腰を入れて29erを販売しています。
従来の26インチと比較して挙げられるメリットは、タイヤサイズが大きいことによる障害物の乗り越えやすさ、スピードに乗ってからの減速が少ない(慣性の法則)、見た目が派手なことでしょうか。100mmのストロークがあるフロントフォークも相まって、段差を乗り越えたりする恐怖はほぼなくなりました。シフトや変速機などのコンポーネントも真ん中より少し下ランクのものがつけられているので、上のグレードを知らない限りはスパッと良く決まる変速に満足できるはずです。知った風な口調で書いていますが僕も上位グレードは知らないので充分満足しています。一本満足バーほどではないですけど。
スピードを維持しやすいという点については、あまり実感できていません。比較対象がパヴェアで、慣性モーメントの少ない小径車よりましなのは当然ですし、僕が26インチMTBに乗っていたのははるか20年ほど前ですから、全く覚えていません。Lupoはまがりなりにもロードバイクのはしくれだったので、それと比較するならば、ああ、こんなもんか、といった程度です。ちなみにロードバイクのホイールサイズは700Cと呼ばれる独自規格ですが、サイズ的には29erと同じ29インチです。幅さえ合えば互換性もあるほどです。
外観はそのタイヤの太さもあってかなりの迫力です。実際のところ、ホイールベース(前後車軸の距離)はパヴェアとほとんど変わらないのですが印象としては大違いです。
GTのMTBで特徴的なのはそのフレームでトリプルトライアングルフレーム、略称トリトラと呼ばれる形状です。これは通常のフレームより溶接箇所を増やすことで強度を増すための独自設計らしく、自転車乗りの中でもGTは重いけれど丈夫、という共通認識ができあがっています。
ただし、GTのMTBはフレームサイズによって形状が異なってくるケースが多々あります。(ノーマル形状については上に挙げたメーカサイトを見てください)それに加えて、サイトに書かれている適応身長をそのまま鵜呑みにして購入してしまうと、思っていたよりかなりサイズが大きいものがやってきたよ!となりかねません。
どうやらアメリカンサイズらしく、大きめに作られているように思えます。
僕は実店舗で購入したので試乗した上で、Sサイズのトップチューブが湾曲した形状が好きで納得したので問題ありませんでしたが、もし興味をお持ちの方は実際に現物を見られることを強くお勧めします。
パヴェアもそうですが、カラコラムも3.0を購入したきっかけはその色とデザインです。特にこのオレンジは写真よりもはるかに鮮やかでかなり気に入っています。4.0というもうひとつ下のグレードもあり、そちらは7000円ほど安かったのですが、そこは全く無視しました。
このままこの自転車のデメリットも書いていきます。ほとんどないのですが、それは僕がこの自転車を気に入っている者としての目線であって、完全に贔屓目に書いています。
まず、ハンドルが広い。ノーマル状態だとアメリカンバイクのように腕が広がってしまう、というのは大げさですが、それに近い印象を受けます。買ってまず最初にしたのがハンドルを切る作業でした。左右5センチづつをパイプカッタで切断すると、随分楽になりました。
もうひとつは気持ちの問題なのですが、小柄な人が乗っていると似合わない、と感じられるかもしれません。僕は身長163cm、股下72という脅威の腰の低さなのでサドルの高さよりハンドルのほうが若干高くなってしまい、不整地で走行するときに押さえが利かせにくい場合があります。しかしメインが舗装路ですし、オフロードといってもそこまで障害物ありまくりの山を走ることなど考えていないのであまり気にしていません。本格的に乗るつもりならリアにサスペンションのついていないモデルなど話になりませんし、価格も10万以上に跳ね上がります。どちらにしろ多少オフロードも楽しんでみたい、丈夫で壊れにくい自転車が欲しい、という方のためのモデルだと考えています。
見た目についても、もともと趣味の世界なのですから自分が満足できればそれでいいじゃないか、と思える方ならばまったく関係のないデメリットではあります。
長々と書いてきましたが、総じて両方の自転車とも満足しているので、良い買い物だったなというのが僕の感想です。
ただ、今、もう一台欲しいなあと思っている自転車がありまして、それをどうするか迷っているところです。
Lupoを手放したのも、カラコラムを購入するにあたって部屋の中に3台も保管するのは物理的に不可能、というか自転車置き場に人間が暮らしているという状況ははたして健全な者のやることか、という疑問がふと沸き起こってしまい、たまたま欲しいという方が現れたのでお譲りした、という経緯があり、これ以上増やしていいのか、迷っているところです。
いや、2台もワンルームに置いている時点でまともな人間ではないことは重々承知しているんですけどもね、結局のところ僕が変態だったことでしょうが。しかし声を大にして言いたい!自転車好きならこれくらい当たり前であると!
by Telomerettaggg
| 2012-04-02 13:48