学校
技巧・愚考・下校・後光
おお、繋がった。じゃあ、適当に思いつきで文章を書く。
「学校」で掃除の時間が面倒だ。聞くと外国では生徒に掃除をさせたりしないらしい。学生の本分は勉学であり、清掃はそれに含まれていないとの考えによるものだそうだ。
しかしそんなことをいっても掃除の時間はやってくる。そこで俺はある「技巧」を凝らした。掃除を楽しくやれたらいいってことだよね?そういうわけでYの足の下には今、二枚の雑巾がセットされている。これで腕を引っ張って廊下を進めば楽しいし床は綺麗になる。一石二鳥じゃないか。家でお母さんがモップつきスリッパを使っていたから思いついた。
それではチャレンジしよう。せ~の!
Yは床の抵抗に耐え切れずそのまま万歳する形で前にぶっ倒れた。摩擦力とYの体重を考えに入れてなかったのが敗因だ。やはり「愚考」だったようだ。
鼻血を出したYを慌てて保健室へ運び、先生にこっぴどく叱られた。当然のことながら俺以上にYは怒られていた。 もうとうに「下校」のチャイムは鳴っている。
宿題は?Yが片手で鼻梁を押さえながら鼻声で尋ねてくる。
ちゃんとランドセルに入れたよ。Yは宿題あるの?俺も聞き返す。
あるよ~、君よりたくさんあるよ。
そのときばかりはYもため息をつく。
へえ、楽じゃないんだ。女なのに大変だね。
男も女も関係ないよ?とYは答えた。確かにその通りだけど。
帰り道が途中まで同じの俺たちは一緒に校門を出る。
夕陽に照らされた俺の姿を見てYが「後光」が射してるみたい、と言った。
Yよ、うちの担任のくせして生徒の遊びに付き合ってくれるなんて、あんたのほうこそ後光が射してるよ。
by telomerettaggg
| 2013-04-13 20:44
| Lumix phone P-05c