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変容する追憶または連動する記憶

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楽園のアダムとイブは神に食べてはならないと命じられた木の実を食べ、初めて羞恥心というものを知った。


まだ保育園に通っていた頃、よく遊んでいた女の子がいた。
その子はボクと同じ歳で、小学校のそばによくある文房具屋の孫娘だった。
どういうわけか、店主つまり女の子のおじいちゃんはボクが彼女と一緒に遊ぶことを
快く思っていなかったらしく、ことあるごとに
「あんたはもううちに帰りなさい」と追い出されていた。

あまりのしつこさに遊びに行くのをやめ、いつしか他の遊びに夢中になっていたボクの家へ、その女の子が遊びにやって来た。

〇〇ちゃんが遊びにきたよ、とボクを呼ぶ母の声に
もう遊ばない!と言ってしまったのはなぜなのだろう。

〇〇ちゃんとはもう遊ばない!
その声を聞いた彼女は「どうして・・・」と泣きながら去っていった。


楽園のアダムとイブは神に食べてはならないと命じられた木の実を食べ、初めて羞恥心というものを知った。

ボクが食べた禁断の果実はいったいなんだったのだろう。

今でも白い小さな花を見ると、

花びらのいっぱいに入った茶碗を持つ彼女のちいさな手を思い出す。
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by telomerettaggg | 2006-12-13 22:06