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サヨナラ夏の日・笑ってサヨナラ

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 Aちゃんこんにちは。

 久しぶりに手紙など書いてみたよ。絵葉書なんて買うのはどれくらいぶりだろう。
 これはボクが住んでいる町の風景だよ。誰が撮ったのかもわからない、何の変哲もない写真だよね。
 でも、ボクの家からすぐのところに、この景色があるんだ。

 家から歩いてすぐの場所に川が流れていて、これはその川沿いの道。
 なんてことのない、「使いみちのない風景」だよね。あ、村上春樹ね。

 写真が全然夏の日っぽくないって?強い日差しが照りつけてて、空には積乱雲がにょっきり伸びてるような景色を想像してたかな。
 でも、ボクにとってはこんな日が一番夏を思い出させてくれるんだ。

 ボクが生まれた街は九州の、とても湿度が高いことで知られる海沿いの炭鉱町で、
 夏といえばピーカンの青空広がる快晴よりも、
 こんなふうに雲が立ち込めて、じっとりと汗をかいたTシャツが肌に張り付くような、
 そんな日のほうが印象に残ってる。


 Aちゃんと最期に会った日も、ちょうどこんな感じの天気だったんだよ。
 覚えてないか。2人で暑いね~っていいながら延々と街を歩き回ってたね。
 我慢できずに喫茶店に飛びこんで、ボクはアイスコーヒ、Aちゃんはソーダフロートを飲んでた。
 一番大事なことは言い出せないまま、笑顔でさよならしたんだよ。え、大事なことは何かって?
 それは秘密。
 絶対にボクのクチからはいえないのだ。

 笑ってサヨナラしてから、ひとりでずっと考えてたんだ。
 
 いったい何が間違ってたのかなって。出会い方が悪かった?ボクの言葉が足らなかった?
 いろんな思いが錯綜して、もう何週間も考えは行きつ戻りつしているんだけど、どうしてなんだろうね。
 ここはAちゃんに聞くところじゃないな。
 これはボク自身の問題だもの。

 いつも思うんだけど、はがきで書き出すと、封書のときよりいろんなことを書きたくなって、結局今みたいに書くスペースがなくなってくるのはボクだけかなあ。

それじゃあまた。







タイトル及び本文はフジファブリック「笑ってサヨナラ」よりイメージを受けて書きました。

どうにかなってしまうかもしれない そうなってしまうかもしれないものかもしれないというサビが印象的な曲です。どうしてなんだろう。
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by telomerettaggg | 2006-12-15 20:18 | KONICA BIG MINI