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ガスと腐食とスモーキィ

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 焼却炉に可燃性のゴミを放り込んで燃やす。
 煙は煙突から吐き出され、そこから出る亜硫酸ガスによって腐食し、錆びていき、そして朽ち果てる。

 無意味な追従や愛想笑いが俺の中を通り過ぎて、多分中から腐ってきてるような。そういうイメージが一瞬沸いて出た。燃やすものが間違ってるんだな、きっと。
  
 そうつぶやいて、ツンと鼻に抜けるその煙を嗅ぎながら、次の道を探そうとする。

 頭の中で誰かが囁く。

「次の道なんかあるのか?」
「替わりなんてあると思うなよ」
「土曜は魚の特売日」

 うるさい、と頭を振り回して、声の主を追い出そうとする。なんだその特売情報は。

 自分に一瞬殺意が芽生えたが、とりあえずで死んでみることも出来ないのでやめることにする。

 「魚にたまった水銀はそれを食べる人の体の中に蓄積されるんですよ」
 公害病について説明する先生の声が蘇る。

 俺の中に溜まったそれは、はたして水銀のような毒にしかならないものなのか。
 それとも、無害な煙のように頭から抜けて、熟成されたスモークサーモンのようになっているのか。


 それは、特売コーナに行ってみないとわからない。
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by telomerettaggg | 2007-07-14 02:02 | Nikkor 50/1.4 Ai-s