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An uneasy children's story

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 「不安かね」

 ・・・というよりもむしろ心配です。

 「この状況が、かね」

 ・・・こんなところに連れて来られて、なおかつじっとしていろ、と言われれば誰だって心配になるんじゃないですか。だんだん怖くなってきました。

 「それが正常な反応、ということなのかもしれないな。でも私のように、こういうじめじめとした、光の射さないところこそ、落ち着く者だっているのだよ」

 ・・・あなたは、異常なのですか。

 「なにを基準にして異常か、正常とするかはどうやって判断するのかね。人を殺したいとひたすら願いながらごく平凡な日常生活を送っている者だっているよ。反対に、発作的な感情で人を殺してしまう者だっている。このうちどちらが異常か、答えられるかな」

 ・・・ボクは、正常です。ほかの人のことは、判りません。

 「猛烈になにかを破壊したい、という衝動に駆られたことはあるかね」

 ・・・ない、と思います。むしろ誰かに破壊されることを恐れているほうです。

 「私はもうとっくに壊れている立場だからな。遊ばれ、分解され、壊されてからここにやってきた。もしかするとこれから燃やされるかもしれない。しかし、それは物事の成り行きであって、恐れることには繋がらないのだよ」

 ・・・ボクは、また誰かに連れて行ってもらえることを願っているのかもしれない。たとえその先で切り刻まれるとしても。

 「ほら、誰かが向こうからやってきたよ」

 ・・・お願いします!ボクを拾ってください!薄汚れているけれどまだまだ元気なんです。お願いします!




 橋の下、その薄暗い影の中でどんな会話が交わされているか、
 不安な気持ちで通り過ぎる人々にその声が聞こえることはない。





 
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by telomerettaggg | 2008-01-21 19:26 | RICOH caplio R5

Blurring

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 視界と 斯界を行きつ戻りつ

 目は彷徨って 意識迷って

 届きそうな距離 ふやかして

 背伸びして 掴みたいのは

 そんな戸惑いじゃなくて

 
 張り詰めていたのは 糸じゃないよ

 逃げ回ったのは意図じゃないよ

 人ごみの中でリングワンデリングして

 飛び跳ねてあなたを探そうとして

 頭ぶつけて

 滲んだ涙越しに見る

 ブレた 破れた

 そうやってあなたに試された?

 



 
 
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by telomerettaggg | 2008-01-17 22:05 | RICOH caplio R5

grasshopper

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 それは間違いなんかじゃないよ

 子供だったボクらが掻き分けて進んだ草むら

 いま越えられないのは

 結果を予測して汚れることを恐れてるから

 駆け回って 飛び出して

 やっぱり棘が刺さったねって

 言えたあのころを懐かしめるほど

 後悔の境遇にまだ慣れてないから

 バッタみたいに飛び跳ねて

 汚れも 

 痛みも 

 苦し紛れの言い訳も

 ふるい落としていくんだ





 
 
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by telomerettaggg | 2008-01-14 20:13 | RICOH caplio R5

Each other

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撮られちゃいました。


撮っちゃいました。




 
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by telomerettaggg | 2008-01-12 15:53 | Planar50/1.4

Defence Force




 結論から言わせてもらうと、諸君らは今回の任務に成功した。
 おめでとう、と言いたいところだがしかし、「なんとか」、または「ギリギリ」レベルなのだからあまり誉めることは出来ない。

 今回諸君らに命じた任務は何だった?そこの君、言って見給え。
 そうだ、「持ち場を離れず見張っていろ」
 たったこれだけの任務だ。歩哨だからといって自分の責務を軽々しく考えているとどうなるのか判っているのか?19〇〇年のチューバ危機(※1)の時、最初はほんの少しの見逃しが原因で、あれだけの被害を被ったのだぞ。あわや全面戦争になりかけたではないか。

 そこの君、そう君だ。私は君に見張り台の上に立って敵の侵入を許すな、と命じたはずだ。それなのに、いつのまにか昼寝してしまって、敵の斥候(※2)に撮影されるというていたらく、とは何事だ?あやうく機密を盗まれてしまうところだったのを未然に防げたのは、僥倖以外のなにものでもないのだぞ。

 まったく、諸君らときたら、目の前に少しでもちらつかされると(※3)すぐに目の色変えて飛びつきおってからに。少しはそっちの、じっと物陰に隠れてびくともせずに座り続けている隊員を見習いたま・・・言ってるはたから寝るな~!!!

 少しは誉めてやろうと思っていたが、もう我慢ならない。
 君と、そこの君、これから10時間交代なしで見張りをし給え!わかったな。それ以外のものは速やかに解散!以上。









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※1 キューバ危機ではないので、念のため。この年うっかり寝ていたために自分達の食糧を宿敵ネズミどもに奪われあわや餓死寸前となった未曾有の危機を指す。楽器の「チューバ」とも全く関係はない、念のため。


※2 カメラを手に猫を撮ろうとしている一部の人間のことである。筆者も含む


※3 猫じゃらしなど
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by telomerettaggg | 2008-01-08 19:13 | Nikkor50/f1.2 Ai-s

cat year

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 皆様あけましてあめでとうございます。

 更新頻度は極端に落ちている当ブログですが、今年もよろしくお願いいたします。


 ご存知の通り、今年はネズミ年、私の干支そしてオリンピックイヤーでもあるわけですが、写眞はあえてネコにしました。
 人と密接なつながりを持っているネコですが、ではなぜ干支の中に入っていないのかというと、こういう話しがあるそうです。


 大昔、年の暮れに神様が動物たちにこんなおふれを出しました。
「元旦に私の元へ到着した順に、その年をその動物の年にする。先着順12人までじゃ(意訳)」

 それを知ったネズミは、のんびり屋のネコには集合の日を一日遅らせて教えました。
 ライバルを減らすためです。
 牛は、自分の足がのろいので、皆よりも一日早く出発することにしました。ネズミはその背中にこっそり隠れ、ゴール直前に牛から飛び降りて一番になります。

 ネズミに騙されたネコがついたときには、干支は全て決まってしまったあとでした。


 この話しを何かで知ったとき、よりネコをいとおしく思った私は思いっきりネコ好きなのでしょう。60年に1回でもいいので、ネコ年を設けて欲しいなあ、などと思ってしまいます。





 
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by telomerettaggg | 2008-01-04 00:00 | RICOH caplio R5