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ちょっとした思いつき

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 以前、ほんの趣味程度でアイロンプリントのTシャツを作っていたことがあります。
 素材になる写真は自分で撮ったものが山ほどあるのでそこから選んでいくのですが、紙に印刷するのと、布で見栄えのする写真は選ぶポイントが少し違うんですよね。あまり繊細すぎるものは布だと潰れて見えにくくなりますし、伸びても絵柄がある程度わかるものでないといけないようです。

 またそういったTシャツを作ろうと思っています。
 数年前に撮った写真で、構図はこのようなものです。広めの公園にコンクリートで作られた方形の石があり、その上に一匹の猫が辺りを見回すように座っています。石のすぐそばにもう一匹いて、こちらも上の猫とは違う方向を見ています。石の上の猫に「JOEL」、下の猫に「ETHAN(イーサン)」と名づけようと思います。







 そうです、「公園兄弟」です。映画ネタですみません。




 でもこのTシャツはほんとうに作ろうと思っていますよ。ちなみに写真はこれ↓です。

 
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by telomerettaggg | 2014-08-21 05:49 | SIGMA 30mmF2.8DN

Xperia acro HD SO-03Dその後

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 普段、祝祭日などおかまいなしに出勤の仕事の反面、夏季休暇は9日間あります。今日からその連休に入りました。台風でお出かけ予定を少し延ばしましたが、今回は東北方面へツーリングに行く予定です。
 そんな初日からいきなり風邪をひきました。昨日から喉が痛いなあとは感じていたのですが、ものの見事に悪寒と発熱とあいなり、鎮痛薬でごまかしています。休みの日に楽しい出来事を控えて熱を出すとか子供かよ。テロメアですこんにちは。


 エントリごとに文体を変えているのは、なんとなく同じだと恥ずかしいという感情に起因しています。たまにバラエティ番組で見かける竹中直人さんが急に怒りだしたり変な表情をしたりしますよね、あれと似たようなものだとお考えください。

 相変わらず通話専用にP-05C、MVNOのSIMでXperia acro HD SO-03D使用しています。出かけるときにはNEX-3Nもあるので、無駄にカメラを三台持ち歩いているようなものですが、速写性の高い05C、ツイッタに画像アップしたりとネット連携にはSO-03D、じっくり撮るのにNEXといった具合に使い分けはうまくいっています。

 方向音痴の私にとってオートバイで移動するときにはナビアプリも必須なので、その点からもスマホは欠かせないのですが、少し困ったことが。
 Xperia acro HD SO-03Dは防水携帯のため、コネクタ類は全てパッキンつきのカバーがあります。そのせいなのか、熱に非常に弱いのです。直射日光の下、オートバイのハンドルにマウントして走り出すと1時間せずに本体温度が40度にまであがります。そしてそのまま放っておくとフリーズです。カバーを全て開けてもそれほど効果はないので、もうこの機種自体の仕様だと諦めるしかありません。それ以外にこれといった難点はないので残念ですが、使えなくなるのは致命的ですのでそろそろ次機種を考えているところです。


 NEX-3N用に新しいレンズを手に入れました。
 SIGMA 30mmF2.8DNです。実店舗で購入したのですが、帰宅後いそいそと装着しようとしたら嵌らない!お店で店員に確認したのになぜかフォーサーズマウントのレンズでした。慌ててお店に電話を入れて交換をとりつけました。そこには在庫がほかにないとのことでチェーン店の在庫から月曜日には取り寄せられるとのこと。火曜日にツーリング出発するつもりだったので前もってテスト撮影したかったのですが、どうやらぶっつけ本番になりそうです。

 本来ならズマロンがメインレンズになってもおかしくないし、レンズの描写も一番気に入っているのですが、NEX3-N購入時には気にもしていなかった欠点が浮かび上がりました。
 液晶モニタを見ながらMF操作が非常にやりづらい……
 ファインダつきのモデルを購入したときなら活躍する機会もあるでしょうが、現時点でつまみ式のピント合わせしか方法のないズマロンは使う頻度が極端に減ってしまいました。防湿庫をもっていない部屋の環境ではカビを生やしてしまう可能性大なので、一旦処分しようかと考えています。(欲しい方にはお譲りしますよ:応相談で)








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by telomerettaggg | 2014-08-09 19:34 | E PZ 16-50mm F3.5-5.

記憶をなくしたヤギさんと

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 「速読法」を覚える気が全くない。
 時間のない人が本を少しでも早く読むために開発された手法らしいが、僕にはそれを使う意義を見出せない。
 そもそも、僕にとって読書とは娯楽であり、ゆっくり時間のあるとき、あるいは寝る前のひと時に楽しむものであって、必要に迫られて読むものではない。何事にも初めては一度きりしかないのに、要点だけかいつまんで内容を知るだけでは、たとえ理解できたとしてももったいない。劇場公開された映画が2倍速で再生されていたら、と考えると恐怖と怒りがこみ上げてくる。

 話は変わるが、オートバイにとっての高速道路も、僕にとっては速読法とたいして違いはない。オートバイは走る行為そのものを楽しむものであって、目的地に早く到着すること自体にさほど意味を感じない。約束があったり、必要があればやむを得ず利用することもあるが、楽しみは半減してしまう。

 急げ 急げ 辛い 辛い

 目的地に何かしらの楽しいことが待っているとしても、それはオートバイで走ったことの結果として付随するものであって、それが主目的になることはほとんどない。目的が猫に会いに行くことだと……ううむ、どちらも同じくらい楽しい。







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by telomerettaggg | 2014-07-29 06:06 | E PZ 16-50mm F3.5-5.

あの日のたわごと銀の箱につめて

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 結婚の約束を反故にしたことがある。


 なぜだか知らないが、子供に妙になつかれる。
 特に子供が大好きというわけでもない。自分の子供が欲しいと思ったこともない。よって、他人の子供に接するときもこれといった感情はない。さりとて嫌いというわけでもないから、ごく当たり前に話す。大人に対するときのそれと同じである。もしかすると、それがある種の子供には新鮮に映るのかもしれない。自分を子供扱いされることに辟易している類である。

 その子は友人の娘だった。
 小学3年くらいだったか、親に切りそろえられた髪をうざったそうに掻き分ける仕草がすこしだけ大人を意識している、そんな微妙な年齢の女の子。
 そんな子に、初対面からいきなりなつかれてしまった。2歳下の弟にもなつかれてしまい、ちょっとこまったな、と思いながらもなりゆきにまかせた。責任を伴わない子供というものはかわいがるも適当にあしらうも自由なのがいい。深く考える必要がない。
 
 弟は構ってくれる人がいないからか、僕の膝に座ってくる。それを見て少女も僕の膝に座る。友人が言う。「めずらしいわね。この子そういうことしないんだけど」正直、悪い気はしない。子供に好かれる事はあっても、大人の友人は非常に少ない僕にとって、どんな存在であれ好意を示してくれるのは嬉しい。

 反故にした結婚の約束は、その女の子とのもの。
 もう、10年以上前の話である。そんな他愛のない約束、きっと女の子も忘れているだろう。そういう僕もつい最近思い出したのだから。

 いつの間にかその友人とも疎遠になり、その少女とも会うことはなくなってしまった。
 だけど、いつの日か君とまた会えたらいいな。






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by telomerettaggg | 2014-07-16 05:12 | E PZ 16-50mm F3.5-5.

僕らが旅に出る理由は

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 ずいぶん久しぶりの更新。
 たまに生存報告をしておかなくては、と思い深夜に短文をupしておく。

 仕事が忙しいこともあるのだけど、誰からも強制される事なくやっていることなので、他に楽しみが出来ればそちらを優先してしまう。それと、一度更新しなくなるとタイミングを失ってしまう。帰宅後風呂に入り、ビールを飲みながらPCに向かうところまでは同じなのだが、Huluに加入して海外ドラマを観る習慣がついてしまったのが大きい。

 それから、どういうわけか、nasneを購入してしまった。そもそもの始まりは昨年末のPS3入手に端を発する。それまで部屋には古いブラウン管TVしかなかった。これではせっかくの高画質なゲームも宝の持ち腐れである。そこで24インチのLEDモニタ入手する。ついでにPCもそのモニタに接続した。高精細なのは素晴らしいのだが、これまで満足していた動画サイトの画質の荒さが気になりはじめ、HD画質で録画できる機材を探しているうちにnasneにたどり着いてしまったというわけ。

 周期的にこういった衝動が訪れる。実はPS3を購入したのはこれで3度目。しばらくすると飽きて見なくなってしまう。今度はどこかへ行きたくなる。内→外へと向いたくなる欲求を交互に繰り返す。

 僕らが旅に出る理由は、こんなものでもいいと思うのだ。







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by telomerettaggg | 2014-07-14 02:13 | DA 18-55mm f3.5-5.6

雨です

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 久しぶりの連休ですが、雨で一歩も外に出られませんでした。
 窓の外は雨音と、カエルの大合唱。この間はキジがいました。このあたりも田舎です。

 こんな日は、のんびり映画を観て、お酒でも飲むのが最高の過ごしかたでしょう。買い溜めてあったウイスキー、スコッチの飲み比べをしています。オールドクロウ、H&B、そしてラフロイグクォーターカスク。CAMUSのVSOPコニャックはとっておき。







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by telomerettaggg | 2014-06-07 21:02 | E PZ 16-50mm F3.5-5.

シージューライダー

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ご無沙汰しておりました。
 一旦書き始めると習慣になってしまうのですが、中断してみればそちらがデフォルトになってしまい、いつ更新すればいい のか判らない状態になっておりました。とりあえず、前回書いていた帰省ツーリングについて書いておこうと思います。日記を見ながらなので文体変えていま す。


 4/25(金)
 
 17時まで仕事。とるもとりあえず帰宅し、仕事着の洗濯を済ませてから18:30出発。ルートをどうするかギリギリまで迷ったが、行きは混んでようが迷おうがある程度は許される範囲なわけで、あまり通ったことのない長野ルートにする。
 気温は15度程度でレザーのライダースでも寒さは感じない。群馬県を抜けるのに2時間ほどかかる。居住地は南東の端で長野へ向うには西へ縦断する形になり、群馬の大きさを見せ付けられる。日も落ちた頃、富岡製糸場の横を通り、下仁田を経て長野県に入る。
 高度が上がるにつれて気温が下がっている。まだ我慢してそのまま走るが、下諏訪手前の和田有料トンネルを通るか迷って、オートバイで500円は高いだろ、と峠越えしたのが運のつきというべきか。

 狭い。九十九折れの街灯もない真っ暗な峠道を登っていくのだが先が見えない。対向車も来ない。そして寒さに我慢の限界を迎えた頃、ようやく頂上付近の短いトンネルに到達する。
  抜けたところでトラックが妙な体勢で停止している。故障かなと思いきや、鹿がのんびり道路を横断していた。さすが山奥、と感心している場合ではない。路肩 にFTRを止めてウインドブレーカ、ネックウォーマを装着する。ここからひたすら下る。国道19号、塩尻市のすき屋で休憩。ここからはひたすら19号を突 き進む。岐阜県中津川~多治見~愛知県は春日井市のネットカフェで宿泊、3:00


 4/26(土)

 9:00頃出発。少し肌寒いかな、と感じていた気温もぐんぐん上がり、革ジャンの下のシャツを一枚脱ぐ。

  今回のツーリングには紙の地図を持参していない。ハンドルにマウントしたスマホのgoogle mapのみを使っている。ところがこのナビ、ときたまこれでいいのか?と思うようなルートを指示してくる。渋滞をも加味したルート設定なのかもしれない が、なまじこの付近の土地勘があるばかりに交差点を曲がり間違うこと数回、なんとか名古屋を抜けて桑名~近江~京都山科に昼ごろ到着する。ファミレスで昼 食休憩後、またひた走る。
 FTRの燃費は普段の街乗りだと120キロ辺りでリザーブに入るのだが、長距離走行では170キロまで伸びる。おおよそ250キロを目安に給油するのだが、全行程を通じて燃費は約40km/Lだった。

 混み合う大阪市内を避けて通るルートをナビが指示するまま、北へ迂回する形で加古川で国道2号線に出る。2号線バイパスは順調に流れている。日が変わる直前頃、広島に到着。ネットカフェで宿泊。


 4/27(日)

  6:30出発。中国地方は国道2号線を走るルートしかなく、ただひたすら走り続ける。14:00、関門トンネル通過。少し寄り道してバイクパーツショップ でオイル交換に立ち寄る。福岡市内は多少混み合うも渋滞というほどではなく、国道385号線で坂本峠を超える。19:00過ぎに実家のある市内に到着す る。予定より意外と早く着いたのだが、夕食はいらないと伝えてしまった手前、ファミレスで食事して20:00過ぎに実家に到着する。



 4/28(月)~5/2(金)

 
 
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 実家では久しぶりに猫ともご対面。と思いきや、誰だお前?といった調子で6匹の猫が一目散に逃げていった。1年も不在だとそんなものだよな、と少し落胆するが、年長の猫のうち1匹はおそるおそる近づいて、差し出した人差し指をスンスンと嗅いだのち、「なんだ、お前だったのか」とすぐ思い出してくれたのは嬉しかった。
 猫の記憶力は個体差が激しいらしく、不在期間に貰われて来た若い猫は仕方ないとして、実家暮らしの時には私の部屋に入り浸っていた猫はずっとビビって近寄ろうとしなかった。新入り猫は帰省後二日目で慣れたというのに。



 5/3(土)

 5:30、家族に見送られて出発。国道3号線~飯塚~北九州を経た後、関門トンネルを抜ける。山口市付近でルートを見誤って高速道路に突入してしまう。仕方がない、Uターンするわけには行かないので一区間だけ走ろう、料金はどれだけかかるのだろうとおびえるが350円だった。しかし国道2号バイパスもたいして混雑しておらず、余計な出費してしまったと悔やむ。
 GWウイーク真っ只中のわりにそれほど混雑していないな、と思ったのは広島までで、郊外に差し掛かったあたりから渋滞が始まる。はじめのうちはすり抜けもしていたが、疲れるし、急ぐ必要もないので成り行きに任せのんびり走る。

 ときたま休憩時にツイッタで呟いたりしていたのだが、愛知在住のフォロワーさんが、付近を通る時には食事でもどうですか?と誘ってくださったので、待ち合わせることになる。結局この日は京都南区のネットカフェで宿泊する。今回最高の700キロ越え走行であった。0:00過ぎ就寝。


 5/4(日)

 8:00出発。大阪市内の北側を掠めるように走り、伊賀~甲賀を抜けて亀山市で国道23号に出る。ここから名古屋市内に入るまで断続的に渋滞する。それでも11:00には待ち合わせのコメダ珈琲に到着。0:00過ぎ、ひとしきりの会話を楽しんだ後、出発する。

 仕事は明後日の夕方から始まる。つまり、日曜の今日も含めて時間にはまだ余裕がある。東京で寄りたいところもあったのだが、国道1号線付近は軒並みかなりの渋滞が起こっていることを知り、かなりの気温上昇にもうんざりして、行きと同じ長野ルートで帰ることにする。春日井~多治見と来た道を逆戻りし、長野市内の健康センターで風呂にはいって、ネットカフェで宿泊。

 今回の旅は結果的にすべて宿泊はネットカフェ、それも全て同じチェーン店だった。料金システムに慣れていることもあってよく利用している。しかしさすがにこの日は少し疲れていたので、奮発してビジネスホテルにでも泊まろうかとスマホで検索してみた。しかし予約でいっぱいなのか1件もHITしない。金額指定を外して検索しても0件。そりゃそうだ、GWなんだから。


 5/5(月)

 8:00出発。今回一度も雨に降られなかったが、ここに来ていきなりの曇天から小雨がぱらつきだす。レインウェアを着るか迷う降りかただ。結果、ウインドブレーカでしのぎながら走ることとなる。国道18号線は順調に流れている。しかし標高が上がるにつれて気温は一桁台にまで下がる。軽井沢では5度を割り込んだ挙句大渋滞する。
 それでも昼前には碓氷峠を抜け、安中市で昼食休憩。14:00過ぎ、無事帰宅。


 結果としては、行きも帰りも何の問題もなく、チューブタイヤがパンクすることもなく、荷物になるのがわかりながら積んでいたタイヤレバーやチューブを使うことにもならず万々歳であった。さすがに尻は多少痛くなったものの、疲労感はそれほどでもない。40越えのおじさんなので翌日にどっと疲れるかと思いきや、それもなかったので、まだまだいけるじゃないか、と自信をつけた。



 走行データ

 総走行距離 2848km
給油数   13回
 消費燃料  69.16L
 燃費    41.18km/L
 燃料費   11058円








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by telomerettaggg | 2014-05-16 19:10 | E PZ 16-50mm F3.5-5.

雪辱を晴らす

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 来週末から会社はゴールデンウィークの長期休暇に入ります。今年はなんと10日間。年末福岡に帰省しようとオートバイで走ったものの、三重県で雪に阻まれて断念したことは以前に書きました。まさに文字通りの「雪辱」を晴らす時がやってきました。

 群馬から福岡までおおよそ1300キロあります。高速(場所によっては国道も)渋滞する懸念があるため、ALL下道で走破する予定です。今の今までルートは箱根越えか246でと考えていましたが、雪の心配がないので長野~中津川~名古屋ルートでもいいのかなと。何度か走ったことのある道ですが、この時期に通ったことはなく、迂回路がないことも合わせて渋滞していたら大幅なタイムロスになります。南回りルートより100キロ近く短縮できるのですが。

 どちらにしろこのルートを使う場合は行きに限ります。戻るときは時間の計算できるルートでないと仕事に穴を開けてしまうことになりかねないからです。どちらにしろ寝るときはネットカフェになります。体力と相談しながらいけるところまで走るのがいつものやり方なので、仕事最終日、そのまま夜走ると渋滞もないのではないか、と考えて計画を立てているところです。

 これは自分の体に対する一つの試金石になるでしょう。
 これまで長距離を走った記録としては、福岡~北海道の2000キロを5日間で走破したことがありますが、ツアラーモデルのZZ-R400でしたし、そもそもそのときはまだ20代でした。40代の私に同じ体力がないのは自覚していますし、無理と思ったら休憩を増やすだけなので、危険はないのですが、1300キロを2日半で走りきれたら、私の体力もまだまだ捨てたものではないな、と自身を持てるやも知れません。


 準備、実走行もあって来週からゴールデンウィーク明けあたりまでブログの更新は不定期になりますが、よろしくお願いいたします。







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by telomerettaggg | 2014-04-16 03:46 | SO-03D

仕事に行ってきます

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 すがすがしいくらい快晴ですが、これから仕事に行ってきます。

 では。







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by telomerettaggg | 2014-04-14 14:52 | SO-03D

スラックライン

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1話:GUESS NOTE
2話:偽善もまた善


 あなたは平均台の上を歩いている。
 向こうにたどり着く前に大きな地震が来て、あなたは落ちてしまう。下にはマットがあるから落ちても怪我することはない。イメージの中であなたは右に落ちた?それとも左?


 「なにこれ。人間はこんなものを見て楽しんでいるの?意味が判らない」

 ソファに寝そべりながらアンジェラは僕に話しかけるでもなく独りごちる。彼女が僕の前に現れてからというもの、この部屋には物が増えた。TVを勝手に出す、寛ぐには最適のカウチソファを出現させては、僕の口座残高を減らしていく。なんでも出すことが出来るのなら、僕のお金を浪費しなくてもいいじゃないか。そう抗議したこともあるが、「なんでも等価交換なのよ。ゼロから1にしてるわけじゃないの。有る物を持ってきてる以上それに見合った対価は支払わなきゃいけない」とにべもない。
 特に使い道もない金なので、彼女が多少浪費したところで生活に困ることはないものの、なにか不条理を感じてしまう。

 アンジェラはTVを見ている。そこにはとある人気ラーメン店に修行のため入った若者をドキュメンタリーで追いかけていた。店主に怒鳴られ、時には泣きながら頑張る若者を応援する、そんな内容だった。

 「馬鹿じゃないの。精神論なんて必要ないのに」
 憤りを隠せない様子のアンジェラも、それなりに番組を見て楽しんでるんじゃなかろうか、と思いながら口には出さずにいた。

 「でも、そういうの多いよ。努力した分報われる話に人は弱いのかもしれない」

 「つうか、しなくていい努力なんてしないほうがいいに決まってるじゃない。なに、この仕事は盗め、とかお前は本当にラーメンを愛してるのか?とかさ。効率まるで度外視。怒鳴りまくってる店主を見てこのお店に行こうって気になるの?あたしは勘弁」

 まあ、そういうものだろう。嫌なら辞めればいいのだし、それでもそんな効率では測れない努力を評価する人は多い。味は同じでも人が作ったものと機械が製造したものでは前者のほうがおいしいと思う客はわりといるものだ。気持ちの問題がそこには大いに関係しているのだろう。アンジェラの嘆きには大いに同意するが、一筋縄ではいかないのが人間の社会なのだ。

 ふと、思いついて彼女に尋ねてみる。

 「ノートに会った事はないけどTVとかで知ってる人を書くことは出来るの?」

 TVから目を離したアンジェラは僕を見る。相変わらず白のビキニの姿で、TVやソファを出すくらいなら自分の服も出現させればいいのに、と思う。きっと羞恥心という感覚が人間のそれとは違うのだろう。

 「出来るわよ。名前と顔さえ判れば誰にだって通用する。なにか思いついたの?」

 うん、まあ、と言葉を濁す。

 「なにそれ。まあいいけど。そういえばもう塾の時間なんだっけ?」

 「うん。出かけてくるけど、君は?」

 「一緒についてっていいの?」

 「いや、だめに決まってる」

 「なら留守番。いってらっしゃい」

 ビキニの女性に塾に来られても困る。

 「いってきます」

 「大変ね、塾の講師も」

 今の塾に就職して1年ちょっとになる。大学在籍時からバイトで通っていた職場にそのまま居つくことになったが、バリバリの進学塾というわけでもなく、有名大学への合格ノルマがあるわけでもない職場はわりと気に入っている。ここにずっと居たいというわけでもないが、ずるずるとその場の空気に流されて漂うにはいい場所だ。いつまでそれが続くか、それは判らないのだが。

 似たような考えを持っているかは不明だが、そんな塾なので講師のほとんどは学校を定年退職した元教師が大半を占める。そんな中で20代の講師は僕と、僕と同じくらい覇気のないYという男のみ。

 Yは捕らえどころのない男だ。なにか目的があるようでもなく、かといって仕事が嫌いなわけでもないらしい。彼が休んだところを見た事がない。生徒に人気があるわけでもないが、影で悪口を叩かれることもない、そんな影の薄い存在だった。年齢が近いというだけの理由で休憩時にはなんとなく一緒になることが多い。Yに何の気なしに尋ねたことがある。

「もし、大金が手に入ったらどうする?」

 その時点で何らかの意図があったわけではなかった。ただ、こんな人物に突然巨額の富が降って湧いたようにもたらされたら、どうなってしまうのか、そのことに興味があった。

 お金なんて欲しくはない、けど困った人を助けるためのお金はいくらあっても困らないな。

 富を求めない、そんな人もいるのかと驚いた。逆に、そんなの嘘だろうという気持ちもあった。そんなこと言っていても本当に金を手にしたら私利私欲のために浪費散財するんだろう?と。

 帰宅した僕の顔になにかの決意が見て取れたのか、出かけるときと同じ姿勢でソファに寝そべっていたアンジェラが「ノート使うの?」と聞いた。

 うん。

 僕は小さく頷くとノートにペンを走らせた。

 「○○塾グループ会長の死と共にその財産の半分をYに相続させることで会長は節税になって助かり、Yは慌てふためくことになる」

 正直、なにかを達観したかのようなYの姿に苛立っていたのかもしれない。環境は人の性格をも変える。金が全てとは思わないが、金のせいで身を滅ぼすやつはいる。Yがどうなるのかいじわるしてやろう、死ぬことはないのだろうから。そう思った。

 塾の会長の顔と名前は、TVで立身出世の志として取り上げられたことがあり、それで知った。そのTV番組はアンジェラが出現させなければ僕が見ることはなかった。つまり、この下衆な願いを書くにいたった一因は彼女にもある。ちらと横目で見た彼女はそれをわかっているのかどうか、もう僕には興味なさげにTVをザッピングしている。

 
 会長の容態が悪化していることは塾会報からの情報で得た。しかし、急逝するとは考えていなかったし、それほど繁盛しているとは思えなかった彼の財産が莫大なものだったとは予想すらしていなかった。せいぜい数億の金がYの手に渡ってあたふたするだろう、くらいの想像しか僕の貧弱な頭では想定できず、少し面食らった。もっともYのほうが相当の混乱に陥ったのであろうが。

 「服を買いに行こうか」

 アンジェラに提案したが却下された。

 「そもそも、なんであたしがこんな姿なのかわかってないでしょ」

 「え、どうして?」

 「あたしがあなたの前に姿を出す直前、あなたはノートに下衆な願いを書いたわね。美人の全裸の女性を、って」

 恥ずかしながら、はい。

 「もともと天使に性別なんてないの。人間と違って生殖活動する必要ないんだから。この姿は、あなたが望んだもの。あたしの姿かたちはあなたの好みのタイプになってるでしょ?そういうこと」

 「どうにでも姿を変えられるのなら、お願いなのでもうちょっと露出を抑えてくれない?目のやり場に困るから」

 「自分で望んでおいて何よ。ふん。別に見たければ見ればいいじゃない。減るもんじゃなし」

 見てはいけないと判っているものをついつい見てしまう感情は男性諸氏なら理解していただけるだろうが、見なさいよ!とあけすけにされてしまえば、じゃあそうですか、では遠慮なく、とはいかない。アンジェラの思考回路自体が人間のそれとは違うのだろうと頭では理解していても、どこかで「どこ見てんのよ、この変態!」そう罵倒されるのではないかという恐怖が心の片隅に居座っている。男とは、そういうものだ。天使と同居したことのある男性が僕以外にいれば、の話だが。

 
 塾会長が死去したことで代替わりした息子は大規模な塾の統廃合を行った。
 僕が働いていた塾はそのあおりで閉校することになった。生徒や関係者は別の塾に割り振られたので、体勢に影響はない。ただ、僕はこれを機会に塾を辞めた。遺産相続したYがなぜか僕に多額の金を贈与していたのだ。弁護士を通じてそのことを知らされたとき、連絡しようにもYは消息不明になっていた。

 Yは塾を辞めた。遺産相続のゴタゴタで親族と揉め、無関係と思われた一介の塾講師への遺言でマスコミも彼を追い掛け回した。彼がどうなったのか、僕は知らない。ただ、風の噂でアメリカに渡ったとだけ聞いた。Yは幸せなのだろうか、それとも不幸なのだろうか。まだ、今は誰にもわからない。

 これはYの僕に対する嫌がらせだろうか?それともなにかしらの感謝の気持ちなのだろうか?僕がノートを使って彼を富豪にしたことをY本人が知るべくもない。Yがどんな意図であったにせよ、仕事を辞めた以外のどんな意味でも僕は幸せにも不幸にもなっていない。それでいいのだけれど。

 「ねえ、アンジェラ」

 「なに?ちょっと今この【世紀の大勝負!グランドキャニオンの綱渡り】っての見てるんだけど」

 TV画面では白人の男性が命綱なしで決死のチャレンジを始めようとしている。落ちたら間違いなく命はないだろう。ラーメン修行で怒鳴り散らされるのと同じくらい僕には興味のない番組だったが、何が面白いのだろう。

 「ノートに書いたことで間接的に僕が利益を得てしまったのはOKなの?」

 「問題なし」

 間髪入れずに即答する。その間も目はモニタに釘付けだ。

 「あなたはそれでなにかを得たとしても、なにかを失ったとしても体制に影響はないの。あなた、このチャレンジャー成功すると思う?」

 いままさに一歩目を踏み出した綱渡りのプロのことか。さあ、どうだろう?

 「彼がもし落ちるとするわね。右に落ちても左に落ちても死ぬわよね」

 どうやら、僕に対して話しているらしい。

 「うん、そこで左右は関係ないと思う。落ちるか落ちないか、じゃない?」

 「そう。でも人間のやっていることは結果的には落ちることでしかないの」

 僕にウインクしながら彼女はまた視線をTVに戻す。

 「成功、はないってこと?」

 「違う。成功ってこの場合なに?綱を渡りきったら現時点では目的達成するけど、それは今だけのこと。結局、人は皆死ぬのよ」

 それは言われなくても判ってる。

 「あなたがノートに願いを書いて、それによってなにかしら間接的に利益を得ても得なくても、全体のバランスは変わらない。綱の右から落ちても左から落ちても死ぬのと同じ。渡りきっても同じ。もっといえば尻込みして綱に足をかけなくても。人間のすることは本質的には無意味なのよ」

 「それじゃあ、最初から生きている価値はないってことなの?それはちょっと悲しいなあ」

 「人間の存在意義についての壮大な話題をちょっと悲しいで済ませるあなたも大概だけれど、それも違う。無意味と無は似てるようで全然違う。無意味かもしれないけれどしゃにむにもがく、あがいて動き回って、ああやっぱり無意味だったけど、これでいい、そう思えたらそれでいいじゃないの。なにもしないで虚無を待つよりよっぽど有意義よ」

 最後のほうはよく理解できなかったが、なんとなく彼女の話すことの意味は判るような気がした。じゃあなんで

 「ノートに直接的に利益を得る願いは書いちゃ駄目ってのは?」

 「え?」

 アンジェラはいたずらっ子のように僕に笑った。

 「そのほうが、面白いじゃない」






続く(かどうかは秘密)








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by telomerettaggg | 2014-04-12 22:17 | SO-03D